一人暮らしを始めると、栄養バランスよりも手間がかからない食事になりやすく、気づけば毎日カップ麺を食べている方も多いのではないでしょうか。
現段階では身体に異常はないからといって、カップ麺を毎日食べ続けるのは非常に危険です。
・カップ麺を毎日食べ続けると危険な理由
・どうすればカップ麺を食べ続けるのをやめられるのか
・一人暮らしでカップ麺を食べるときの注意点
今回は、一人暮らしで毎日カップ麺を食べ続けるリスクと、やめるための対策についてご紹介します。
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一人暮らしで毎日カップ麺を食べ続けると危険な5つの理由
カップラーメンを毎日食べ続けるのが健康にいい、といっている方は誰もいないはずですよね。
それもそのはずで、カップ麺は栄養に偏りが出やすい食品であり、毎日摂るべきものではありません。
では、具体的にどのように危険なのか、その理由についてみていきましょう。
1.塩分の摂り過ぎ
カップ麺の美味しさは、しょっぱさにあるといっても過言ではありません。
そのくらいに塩分が多く含まれており、カップ麺を毎日食べることで塩分過多になってしまいます。
では、どのくらい塩分が含まれているのかを、有名なカップ麺を5つあげて比較してみましょう。
名称 | カロリー | 食塩相当量 |
カップヌードル(日清) | 351kcal | めん・かやく:2.4g スープ:2.5g 合計:4.9g |
どん兵衛 きつねうどん(日清) | 421kcal | めん・かやく:1.7g スープ:3.3g 合計:5.0g |
チキンラーメン どんぶり(日清) | 386kcal | めん・かやく:2.3g スープ:3.0g 合計:5.3g |
一平ちゃん夜店の焼そば(明星) | 612kcal | 合計:4.8g |
ごつ盛り ソース焼そば(東洋水産) | 784kcal | 合計:5.6g |
上記だけでは、どのくらい塩分が多いのかがわかりにくいです。
ここで、厚生労働省が発表した「日本人の食事摂取基準」の中にある塩分摂取量の目標を見てみましょう。
男性:7.5g未満
女性:6.5g未満
上記の目標値を見てみると、カップ麺を1個食べるだけで1日の塩分摂取量基準を半分以上も越えているのがわかるはずです。
ちなみに、厚生労働省の「平成30年国民健康・栄養調査報告」では、1日の平均塩分摂取量が発表されています。
男性:11.0g
女性:9.3g
これはあくまで平均値なので、毎日カップ麺を食べている方は、おそらくもっと塩分を摂取してしまっているでしょう。
2. 脂質の摂り過ぎ
カップ麺は脂質も多く、原因はフライ麺(一度揚げた麺)を使用している点と、スープに油を利用している点があげられます。
その中でも、マヨネーズを使用するカップ焼きそばは脂質が高くなる傾向にあるので注意が必要です。
名称 | 脂質含有量 |
カップヌードル(日清) | 14.6g |
どん兵衛 きつねうどん(日清) | 17.4g |
チキンラーメン どんぶり(日清) | 14.9g |
一平ちゃん夜店の焼そば(明星) | 28.6g |
ごつ盛り ソース焼そば(東洋水産) | 39.2g |
成人の1日に必要な脂質は約40g〜60gになるので、カップ麺+おにぎり・パンに揚げ物を食べたら簡単にオーバーしてしまうでしょう。
3. 炭水化物の摂り過ぎ
元々日本人は炭水化物を摂り過ぎといわれますが、カップ麺もなかなかの含有量を誇ります。
名称 | 炭水化物量 |
カッブヌードル(日清) | 44.5g |
どん兵衛 きつねうどん(日清) | 56.1g |
チキンラーメン どんぶり(日清) | 53.3g |
一平ちゃん夜店の焼そば(明星) | 77.0g |
ごつ盛り ソース焼そば(東洋水産) | 94.9g |
炭水化物の推奨量は、摂取エネルギーの50〜65%とされているため、大体250〜325gを目安とするといいでしょう。
カップ麺1個で満腹になる方ならいいですが、働き盛りの方だとカップ麺+αで何か食べる場合が多いです。
コンビニでご飯を買っているのであれば、カップ麺+おにぎりの方もいるかもしれませんね。
そうなると、コンビニのおにぎり1個で大体40gほどの炭水化物量になるので、1回の食事で100g〜140g摂取することになります。
4. 栄養が偏ってしまう
カップ麺は塩分・脂質・炭水化物が多く、決して栄養豊富・バランスが整っているとはいえません。
特にビタミン・ミネラルが不足しているため、毎日カップ麺を食べ続けていれば、栄養に偏りが生まれてしまいます。
栄養の偏りは健康へ悪影響を与えてしまうので、やはりカップ麺ばかり食べるのはよくないことがわかるでしょう。
5. 食品添加物も気になる
カップ麺には食品添加物も多く含まれているため、自然の食材と比べると身体に悪いものと判断できます。
カップ麺は知らずのうちに体内に添加物をため込んでしまい、老化を加速させる元になるでしょう。
健康的で若々しい体を保ちたいのであれば、添加物も気にしたほうがいいかもしれませんね。
カップ麺を食べ続けることで起こる身体への影響
カップ麺を食べ続けることで、身体へどのような影響があるのでしょうか。
一番気をつけたいのは病気リスクの増加です。
それ以外にもさまざまな影響があるので、それぞれ解説します。
病気リスクの増加
カップ麺の成分を見てみると、病気リスクが増加してしまうのがわかるはずです。
- 塩分過多:高血圧・腎結石・骨粗しょう症・胃がん
- 脂質過多:動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞
- 糖質過多:糖尿病・早期老化
また、栄養不足によって免疫力が落ちると、風邪をひきやすくなったり、疲れやすくなったりもします。
カップ麺は手軽に食べられて便利だからこそ、依存してしまう際の病気リスクも考えなくてはいけません。
肥満になりやすくなる
炭水化物の摂取量が多いと、体内の血糖値が一気に上がりインスリンを大量に分泌してしまいます。
インスリンは体内に脂肪を蓄える働きも持っているため、カップ麺を食べると肥満になりやすいです。
カップ麺は単純に脂質も多く、さらにビタミン・ミネラルの不足によって脂質代謝がうまくできなくなると、より肥満になりやすい体質に近づくでしょう。
体臭・口臭の悪化
カップ麺で使用されるフライ麺は、時間とともに酸化し、過酸化脂質と呼ばれる物質に変わります。
過酸化脂質は腸内環境の悪化へとつながり、体臭や口臭の原因になってしまいます。
脂の多い料理を食べていると皮脂の分泌量が増え、空気に触れることで酸化してニオイのもとになるのも悪化の原因になるでしょう。
胃もたれや胸焼けがしやすくなる
油の多い食べ物を口にすると、消化不良を起こし、胃もたれや胸焼けといった症状が現れます。
よく噛んでゆっくり食べれば問題ないかもしれませんが、ズルズルいけてしまうカップ麺ですから、そこまで考えて食べる方は少ないでしょう。
毎日カップ麺を食べている方で、最近胃もたれや胸焼けがするようになったと感じるなら要注意です。
下痢や便秘がしやすくなる
カップ麺で使用されている油が過酸化脂質になった場合、下痢や便秘を引き起こすリスクがあります。
過酸化物は腸内に吸収されにくく、腹痛や下痢がしやすくなります。
さらに、カップ麺は食物繊維のように腸内を整えてくれる物質が含まれているわけではありませんので、悪玉菌の餌となり便秘になりがちです。
皮肉なことに、下痢や便秘でトイレにいる時間が長くなれば、時短で食べていたカップ麺のほうが時間のムダが多くなるでしょう。
一人暮らしでカップ麺を食べてしまう3つの理由
健康に悪影響のあるカップ麺だとしても、食べ続けてしまうには理由があります。
その理由として大きく3つあるので、それぞれ見ていきましょう。
お湯を入れるだけで簡単に作れる
お湯を入れるだけで簡単に作れるのは、一人暮らしにとって頼もしい味方です。
料理が苦手な方や仕事が忙しくて疲れている方にとっては、手間のいらない食事ほどありがたいものはないでしょう。
そのため、今日は疲れたから、めんどくさいからといってついついカップ麺を連日食べてしまうという悪循環が生まれてしまうのです。
安いので食費を抑えられる
カップ麺は安いため、節約をしたい方にとっても嬉しい食品です。
1個200円前後で購入できてしまうので、1日のうち1食をカップ麺にして食費を抑えている方もいるでしょう。
時短かつ節約ができるとなると、ついつい手を伸ばしてしまう気持ちは痛いほどわかります。
とはいえ、将来の自分の健康を考えると、栄養のある食事を摂るべきでしょう。
種類・味が豊富なので飽きない
カップ麺は人気だからこそ、種類・味が豊富にあり、食べ続けても飽きにくいです。
- 塩
- 醤油
- 味噌
- とんこつ
といった4種類をベースとし、さまざまなアレンジとバラエティ豊かなラインナップがあります。
濃い味に飽きたらさっぱりに仕上げた塩ラーメン、といったような楽しみ方もできてしまうので、ついつい毎日食べたくなってしまうはずです。
一人暮らしでカップ麺を食べ続けるのをやめる3つの対策法
一人暮らしでカップ麺を食べ続けるのはおすすめできないからこそ、どうにかしてやめる方法を考えなくてはいけません。
では、どのような対策法があるのか、それぞれ見ていきましょう。
1. 自炊する
自炊できるようになれば栄養バランスを自身で調整できるので、健康的な食生活に整えることが可能です。
特に、毎日カップ麺を食べ続けていた方は、ビタミン・ミネラルが不足しているため、野菜を積極的に摂るといいでしょう。
ただし、料理する時間が手間・めんどくさいという方にとっては、自炊という選択肢はないかもしれません。
特に、私のように残業が多い一人暮らしサラリーマンにとっては、料理をする時間があったら休みたい、という気持ちが本音です。
そのため、自炊をするのは対策の1つとして紹介しましたが、あまり現実的ではないでしょう。
ミールキットを利用する
少しの調理時間で美味しい&健康的な食事ができるのであれば、私はぜひ実践したいと考えてしまう人です。
その中でも、ミールキットは非常に便利で活用していた時期もありました。
ミールキットは、あらかじめ必要な食材がセットで梱包されているため、レシピに沿って調理するだけです。
「オイシックス」なら20分あれば2品完成するほど簡単なので、あまり労力を感じませんでした。
しかも自分で作ったとは思えないほどのクオリティの手料理にありつけるので、カップ麺と比べ物にならないほど美味しいです。
ミールキットのおすすめは以下で紹介しているので、気になる方はあわせて読んでみてください。
リンク
冷凍宅配弁当を利用する
カップ麺のような時短ができる料理となると、冷凍宅配弁当が最も理想的です。
電子レンジで温めるだけで食べられるので、手間がありません。
さらに、冷凍宅配弁当の利用には以下のようなメリットもあります。
- 長期保存が可能
- 種類が豊富なので飽きにくい
- 栄養バランスに優れている
私は冷凍宅配弁当の存在をもっと早く知っていればよかったと後悔するほど、現在ではヘビーユーザーです。
今は「nosh(ナッシュ )」でおかずだけの弁当を購入し、ご飯はレトルトパックを使用しています。
全て電子レンジで調理が終わるので、ものすごく楽に栄養補給できるので、忙しい方にもおすすめです。
ナッシュは今なら3,000円OFFクーポンが適用できるので、ぜひ気になる方は活用してみてください。
カップ麺を食べるときに注意すべき点
一人暮らしの方に一切カップ麺を食べるな、というのは酷な話かもしれません。
かくいう私も無性にカップ麺を食べたくなるときがたまにあります。
そこで、カップ麺を食べるときに注意すべき点についてご紹介するので、食べたくなった際に思い出してみてください。
食べる頻度は週に2〜3回
毎日カップ麺を食べ続けるのが習慣になっている方は、まず週に2〜3回に抑えるところから始めてみましょう。
何事も、いきなり全て禁止にすると反動が大きく、失敗してしまう可能性が高いです。
そのため、週に2〜3回から始めて、徐々に食べる頻度を減らしていきましょう。
スープは飲み干さない
カップ麺のスープには、麺に含まれるよりも倍近くの塩分が多く含まれています。
美味しいとはいえ、健康について考えるならスープを飲み干さないのが適切です。
逆にいうと、スープを飲み干さなければ塩分量に関しては許容の範囲内なので、抑えておきましょう。
野菜と一緒に食べる
カップ麺では補えない栄養素を摂取するため、野菜と一緒に食べるのは癖づけておきましょう。
野菜を一緒に食べると、急激な血糖値の上昇を抑え、食物繊維によって腸内環境の悪化を防ぐことができます。
理想は先に野菜を食べてからカップ麺を食べるのがおすすめです。
カップ麺が食べたくなったら野菜を一緒に摂ることを忘れないようにしてください。
まとめ
今回は、一人暮らしで毎日カップ麺を食べ続けるのが危険な理由と、対策方法について紹介しました。
カップ麺は「塩分・脂質・炭水化物」が多く、食べ続けると病気リスクが上昇し、健康に悪影響を与えるのでおすすめできません。
調理する時間がない、普段忙しい方は、ミールキットや冷凍宅配弁当をうまく活用して、健康的な生活を送れるようにしましょう。
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