食べたいとき電子レンジや湯煎で温めれば、すぐに食べられるのがレトルト食品の魅力です。
特に一人暮らしだと1人分の自炊は手間に感じ、ついついレトルト食品で済ませてしまいます。
しかし、レトルト食品はお手軽で楽に利用できる反面、コスパ的にはどうなのでしょうか。
そこで本記事では、一人暮らしでレトルト食品はコスパが悪いのか、メリット・デメリットとあわせて解説します。
この記事でわかること
- 一人暮らしでレトルト食品はコスパよし
- おすすめのレトルト食品がわかる
- 栄養面のコスパなら冷凍宅配弁当のほうがおすすめ
コスパ的に一人暮らしのレトルト食品はアリ?ナシ?
結論からいうと、コスパ的に一人暮らしのレトルト食品は「アリ」です。
なぜなら、レトルト食品には野菜や肉を切る工程がなく、料理が苦手な方でも簡単に作れるからです。
時間的なコスパで考えると、レトルト食品を活用したほうが圧倒的に効率はいいでしょう。
ただし、時短かつ手軽だからといってレトルト食品に頼りすぎてしまうと、栄養に偏りが生まれます。
栄養が偏ってしまうと、疲れやすくなるだけでなく健康に悪影響を及ぼす可能性があるので、レトルト食品中心の食生活には注意しましょう。
一人暮らしでレトルト食品を利用するメリット
レトルト食品を利用するメリットは5つあります。
- 調理が簡単で食べやすい
- 片付ける手間がない
- 長期間保存できる
- 1人前の食事を計算する必要がない
- 家で気軽にプロの味を食べられる
では、それぞれのメリットについてくわしく見ていきましょう。
調理が簡単で食べやすい
レトルト食品は、電子レンジや湯煎だけで調理できる点がメリットです。
例えば、カレーを自炊するとなった場合は、以下の工程が発生します。
- 野菜・肉を切って炒める
- 水を入れて野菜・肉を煮込む
- ルーを入れて焦げないように弱火で混ぜる
- 数分ごとに煮込み具合を確認する
一方、レトルト食品の場合はレンチンや湯煎で温めるだけで、あとは炊いたご飯にかければ完成です。
カレーを自炊する場合には30分〜1時間かかるものの、レトルトの場合には数分で済むので、忙しい方でもパパっと食べられます。
片付ける手間がない
一人暮らしだと、なるべく洗い物をしたくない方も多いでしょう。
レトルト食品を用いれば、お皿一枚だけで済み、パックはゴミに捨てればいいので片付けの手間がほとんどありません。
自炊をする場合には、皿だけでなくフライパンやまな板も洗わなければなりません。
めんどくさがりな方でも、片付ける手間がなく美味しい料理が食べられるのは、まさに理想の食事シーンといえるでしょう。
長期間保存できる
一人暮らしをしていると、食材を買い込んで使いきれずに悪くしてしまった経験があるかもしれません。
レトルト食品は1年以上もつ商品も多く、腐らせてしまう心配がほとんどありません。
さらに常温保存ができるタイプなら、冷蔵庫のスペースを取らない点もメリットです。
一人暮らしだと外食や惣菜を利用する頻度も高く、保存の効かない食材をムダにする可能性もあります。
そうなると、レトルト食品のような長期保存できる食材があるのは心強いですね。
1人前の食事を計算する必要がない
レトルト食品の多くは1人前で販売されているので、わざわざ計算する必要がない点もメリットです。
自炊をする方の中には、1人前の量がわからず作りすぎてしまったあるいは少なかった経験をした方もいるでしょう。
しかし、レトルト食品の多くはぴったり1人前なので、一人暮らしの食事には最適です。
パスタソースやカレーのルーは1人前と記載されていても、実質2人前の量が入っているため、大食いの方でも問題ないでしょう。
家で気軽にプロの味を食べられる
レトルト食品は自宅にいながらプロの味を堪能できるメリットもあります。
行きたいお店の場所が遠い、そもそも外食が苦手といった場合でも、自宅にいながら本格的な料理が楽しめるでしょう。
一人暮らしでレトルト食品を利用するデメリット
レトルト食品はメリットも多いですが、デメリットもいくつかあります。
- タンパク質やビタミン・ミネラルが不足する
- 価格面でのコスパが悪い
それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
タンパク質やビタミン・ミネラルが不足する
レトルト食品のみで食事を済ませていると、タンパク質やビタミン・ミネラルを十分に摂取できません。
たしかにレトルト食品の中でも、カレーや牛丼といった多少のタンパク質が含まれるような食品はあります。
しかし、1日に必要な摂取量を考えると、レトルト食品は栄養バランスが整っているとはいえないでしょう。
またレトルト食品は比較的野菜の含有量が少ないため、ビタミン・ミネラルのほうが不足しやすいです。
価格面でのコスパが悪い
レトルト食品は時間的な面ではコスパはいいですが、価格面ではマイナスな部分が大きいです。
野菜や肉を購入して調理したほうが安上がりになるので、節約を考えるとレトルト食品はデメリットになるでしょう。
できるだけ出費を抑えたい方は、自炊やスーパーの惣菜が安くなる時間帯を狙うのがおすすめです。
これだけは揃えておけ!おすすめのレトルト食品5品
ここでは、揃えておくべきおすすめのレトルト食品を5品紹介します。
忙しいときや料理が面倒な際に活用できるので、一人暮らしの方はぜひストックしておきましょう。
カレー
レトルト食品といえば、カレーをイメージする方も多いはずです。
やはり調理するのに時間がかかる料理は、レトルト食品によって時短するのが効率的でしょう。
また、一概にカレーといっても甘口・辛口といった辛さのレベルから、キーマカレー・チキンカレーといった種類も豊富です。
ご飯さえ用意しておけば食べられるので、自分好みのカレーを見つける楽しさもあるでしょう。
最近では、箱のパッケージのまま加熱できるタイプのカレーが増えており、湯煎する手間が省け、より簡単に食べられるようになりました。
ハンバーグ
ハンバーグのレトルト食品はデミグラスソースやチーズインハンバーグ、煮込みハンバーグなど、味の種類が多くて飽きにくいです。
和風系や鶏肉系、豆腐を使ったハンバーグはヘルシーなので、カロリーが気になる方でも食べやすいでしょう。
ただし、ハンバーグのレトルト食品は電子レンジだとムラができやすいです。
そのため、より美味しく食べたいなら湯煎での加熱を検討しましょう。
牛丼
牛丼というとデリバリーや店舗で食べるイメージが強いですが、レトルト食品にもあります。
牛丼のレトルト食品は牛肉と玉ねぎだけでなく、しらたきやきのこといった具材が入っている商品もあり、ラインナップは豊富です。
少し贅沢をしたいなら、ブランド牛を使った牛丼のレトルト食品を選ぶのもいいでしょう。
もし料理をする方なら、レトルト牛丼の具材を使って肉うどんや肉じゃがにも活用できるのでおすすめです。
パスタ
パスタソースも一人暮らしの方には重宝されるレトルト食品の1つです。
パスタ料理はトマト系やクリーム系など、味付けにバリエーションがあるため、レトルト食品の種類も豊富にあります。
最近では、レトルトパックにパスタごと入れて温める商品も販売されており、手軽さの点では非常に魅力的です。
ごはん・おかゆ
お米を炊飯器で炊くのは時間がかかって面倒、という方にはごはん・おかゆのレトルトがおすすめです。
1食分が大体150〜200gで、お茶碗にすると約1〜1.2杯分がレンチンで完成します。
中には100g〜120g、250g〜300gといった少食からよく食べる方向けのレトルトごはんもあるので、自身の食事量に合わせて用意しておきましょう。
また、おかゆは無味だけでなく梅や玉子などの味付けがされているものも多いです。
一人暮らしで体調不良になったときに消化のいい食べ物がないと、効率のいい栄養補給ができず回復が遅れてしまいます。
そのためにレトルトのおかゆをストックしておけば、もしものときに必ず役立つでしょう。
レトルト食品をより美味しく食べる2つのコツ
レトルト食品はバリエーションも豊富ですが、なんとなく飽きてしまう場合もあります。
そこで次に、レトルト食品をおいしく食べるための工夫を紹介します。
そのまま食べてもおいしいですが、アクセントが欲しい方や効率よく栄養補給を考えるなら、ぜひ参考にして取り入れてみてください。
トッピングを活用する
レトルト食品にトッピングをすれば、いつもと少し違う味わいが楽しめます。
例えば、ナポリタンのパスタソースにウインナーやピーマンを刻んでいれる、カルボナーラソースに卵黄を乗せるなどです。
トッピングに卵や野菜を取りいれると、タンパク質やビタミン・ミネラルの補給が効率よくできるでしょう。
おかずをもう1品作る
レトルト食品ばかりの食生活になると、栄養に偏りが生まれてしまいます。
カレーやハンバーグだけでは十分な栄養が摂れないため、おかずを1品以上作るのがおすすめです。
サラダやスープ、納豆やキムチなど、栄養バランスを考えつつ手軽に作れるおかずを取りいれましょう。
もし、おかずを作る時間がない場合には、野菜ジュースで補うのが簡単なので参考にしてみてください。
レトルト食品よりもおすすめな冷凍宅配弁当
レトルト食品よりも簡単かつボリューミーな食事ができる方法として、冷凍宅配弁当があります。
冷凍宅配弁当は、レトルト食品と比較しても多くの魅力があり、一人暮らしの方が取りいれるべきおすすめのサービスです。
実際にレトルト食品と比べると、冷凍宅配弁当には以下のメリットがあります。
- レトルトよりも食材の種類が多い
- 栄養バランスが整っている
- ニーズ別にサービスが展開されている
レトルトは基本的に1種類の味しか楽しめませんが、冷凍宅配弁当は肉・魚のメイン食材のほかにも副菜がついてきます。
そのため、食材の種類が多く、自然と栄養バランスが整った食事が可能です。
中には、管理栄養士が監修した冷凍宅配弁当もあるので、一人暮らしで乱れがちな食生活には最適なサービスといえるでしょう。
また、ダイエットや減塩、ボリューミーな食事といったように、ニーズ別にサービスが展開されています。
自身が理想とする食生活に合わせて冷凍宅配弁当が選べるので、レトルト食品に頼りっぱなしで栄養面が心配な方は、ぜひ冷凍宅配弁当を検討してみてください。
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まとめ
今回は一人暮らしでレトルト食品を利用するのはコスパがいいのか、メリット・デメリットについて解説しました。
時間的なコスパはいいですが、価格面で見るとデメリットになるのがレトルト食品です。
とはいえ調理の必要なく手軽に食べられるレトルト食品は、量も小分けで食べやすく、一人暮らしに最適です。
もし栄養面が気になるなら、トッピングやおかずを追加する、あるいは冷凍宅配弁当を利用するのがいいでしょう。
ぜひ本記事を参考に、一人暮らしの生活の中でレトルト食品をうまく活用してみてください。
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